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(37) アルメニア人のスポーツ

「アルメニア人って何のスポーツが得意なのだろうか?」とアルメニアに住んでいる時にいつも思っていた。(ココではアルメニア生まれのアルメニア人に限る)

オリンピックを見ていると、隣国グルジアは柔道やらレスリングで結構な成績を収めている。アゼルバイジャンの選手もテレビを見ていると、柔道でもレスリングでも新体操でもたまに見かける。ロシアはさすが中国、アメリカと並ぶスポーツ大国だし。


さて、ではアルメニア人はどんなスポーツをしているのだろうか?

比較的アルメニアで盛んなスポーツは「重量挙げ」だ。オリンピック選手も多い。国籍は様々だが、重量挙げの選手にアルメニア人は多い。足が短くて、下半身に重心がくるアルメニア人の体型には重量挙げが合っているのかもしれない。

しかし、それ以外のスポーツはというと、、、とんと聞かない。

アルメニア人男性の好きなスポーツというと、まずサッカーだろう。(次に卓球)子供達も広場で熱心にサッカーをしているし、ワールドカップの予選を見に行った時は、シェフチェンコ率いるウクライナと戦った時に2点を先制する等となかなか健闘していた。但し、やはり集中力が散漫なアルメニア人らしく、後半シェフチェンコに3点取られて負けていたが。でも、デカイ選手を揃えたノルウェーと1対1で引き分けた事もあった。

しかし、アルメニアはヨーロッパ枠に組み込まれているのでワールドカップやオリンピックに出る事は絶望的に不可能だろう。

「日本のお家芸といえば柔道!」という感じのスポーツは、アルメニアにあるのだろうか?

答えは残念ながら「無い」。

そういえば、アルメニアに住んでいる時に女性がスポーツをしているのをテレビでも何でも見た事が無かった。もしかしたら、柔道くらいしているかもしれないが、CISは柔道の強い選手が多いので勝ち上がってこれないのだろう。(因みに、ロシアの柔道やレスリングの選手はロシア人ではなくて、ダゲスタンとかあの辺の人達が多いらしい。名前でスグに分かる)

アルメニアという国ほどスポーツが盛んではない国も珍しいかもしれない。日本はテレビを点ければ野球やらサッカー、ゴルフ(ゴルフはスポーツなのか?)がやっているが、アルメニアでスポーツ中継の番組を見た事はついぞ無かった。

ホテルに宿泊している外国人がホテルの周りをジョギングしているのを見付けるとアルメニア人は目を丸くする。その後、決まって吹き出す。そして、決まって以下のセリフが出てくる。

「おい、ワザワザ疲れる為に走っているマヌケがいるぜ。ワッケ分かんねーな、外国人は」

要するに、アルメニア人にしてみればスポーツなんてしてても別に金になるわけじゃないと割り切っているのだろう。金メダルなんて、取れるか取れないか分からないものに血の滲むような努力なんて出来るかッ!ってなもんなのだろう。

何時の日か、「アルメニア女性初めてのゴールドメダリスト!」が出てくる日を僕は待っている。結構、本気でやったらアルメニアの女性って柔道とかレスリングとか強くなりそうなんだがなぁ。でも、無理だろうなぁ。アルメニアの男がそういうスポーツをする女性を嫌いそうだしなぁ。


2004年のアテネ・オリンピックは日本のメダルラッシュもあって非常に楽しめた。スポーツ新聞なんて滅多に買わないのに、ほぼ毎日買っていた。

但し、薬物を使用してメダルを獲得しようとするアスリートが多かった事は残念な気がする。旧共産圏では、日本と違って金メダルを取ると今でも一生の生活を保障してくれるらしい。
事実、柔道の小川直也を破って金メダルに輝いたグルジア人は政治家になった。CISで政治家といえば、「何でも出来ちゃう世界一美味しい仕事」という事だ。それくらいのポストは気前良くくれるものらしい。

ハンガリーのハンマー投げのアヌシュ選手も金メダルをとった後の生活を思うと、ドーピングしてでも室伏選手に勝ちたかったのかもしれない。金メダルを剥奪された後の傷付いた名誉の方が、残りの人生を重苦しくさせるとおもうのだが、それでも彼はリスクを犯してでも金メダルをとって、ハンガリーの英雄に成りたかったのだろう。

この紙一重の分かれ道はとても厳しい。個人的には、室伏選手が金メダルを取ってくれた方が嬉しいのだが。

それともう一つ。

柔道や野球、サッカーと違って見ているものを混乱させる競技がある。その筆頭格が「新体操」と「シンクロナイズド・スイミング」だ。所謂、前出の勝ち負けの基準がハッキリしている競技ではなくて、審査員の「採点」で優劣が決まる競技。これほど見ていて不可解な競技は無い。

ロシアの「新体操の女王・カバエヴァ」の演技を見ていたのだが、フラフープとかボールとかは結構ミスしているような気がした。僕は個人的に、イタリアの選手が一番良い演技をしているように思えたのだが、何故かカバエヴァの方が全然点数が良かった。全く不思議だ。

解説者が「コレは加点0.1」とか、「コレは減点0.2」とか言っていたが、僕にはどれが難しい技なのかよく分からない。しかし、素人目で見ていても、カバエヴァの演技がメチャクチャスゴイとは思えなかったのだが。

「シンクロ」の採点も理解に苦しむ。日本の演技は素晴らしかったと思うのだが、他の国の審査員は高得点をつけているのに、何故かウクライナとロシアの審査員だけ日本の演技を低く評価していた。結果はロシアチームが優勝。どうも釈然としない。

国の思惑が重なる「採点競技」に、僕はどうも面白さを感じられない。

アルメニアのように国力に低い国は、こうした「採点競技」に力を入れるよりも、勝ち負けがハッキリしていて実力で勝ち上がれる競技が良いと思う。

国が安定してきたら、その内アルメニア人も様々なスポーツをやるようになるのだろう。最近は水泳をやる人が増えた、と友達が言っていたし。オリンピックの水泳で毛むくじゃらのむさい男が頑張っていたら、応援してあげるのもやぶさかではないじゃないかッ!皆も応援してあげようッ!


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