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(25) 私的・語学学習法

近所の本屋さんで買い物をすると、必ずと言っても良いほど袋に「スピードラーニング英語学習法」だの、「最強の英語教材」だのといった昔のプロレスでも書かないような恥ずかしい、そして胡散臭いタイトルのチラシが入っている。テレビを見ても、金貸しと英会話教室のCMばかりだ。

僕は、今現在JR某駅の近くに住んでいる。駅周辺を歩いてみるとまぁある事、ある事、沢山の「英会話学校」が。さぞかし儲かっているんだろうなぁ、こんなにあるという事は。そして、「英語が喋れなければ国際人には成れない」みたいな事をしきりに垂れ流している。

果たして本当にそうなのだろうか?英語が喋れる事がそんなに重要な事なのだろうか?知らぬ間に「英語は世界語」という事になっているらしい。誰が決めたんだ、そんな事?

僕が知っている限りにおいて、ヨーロッパ人でも「英語」を苦手とする人は多い。サッカーの日本代表を率いたトルシエ監督だって、かなり訛りのある英語を喋っていた。実際、英語が喋れないヨーロッパ人には沢山会った事がある。しかし、彼等は日本人と違って英語が喋れない事を恥ずかしい事だなんて露ほども思っていない。

しかし、何でこんなに日本人は「英語!英語!」と勉強したがるんだろう?何時からこの「英語絶対主義」と「英語信仰」が始まったのだろうか?こんなに英語を勉強したがるんだから、さぞかし日本人は英語が上手なのだろう!何処でも英語が通じるんだろう!と、普通の外国人は思うのであろう。そうした外国人の予想に反して、日本人は英語が苦手なのだ。

本屋を見渡すと、そりゃあもぅ辟易するくらい英語の学習法を説いた「インチキ本」が溢れている。大体、巻末には「私共は画期的な外国語学習メソッドを開発しました。電話番号と住所は、、、」と書いてある。つまり、読者をその気にさせる為に本一冊書いているワケだ。まぁ、語学に限らずこの手の「本そのものが広告媒体」になってるものは多分野においてある。立ち読みして幾つか読んでみたが、、、「奢れる者は藁をもすがる」。真に受けて高い教材を買う人もいるんだろうなぁ。

どう考えても消費者を騙していると受け取れるような文面が沢山並んでいる。消費者保護の為にもPL法で規制すべきだと思うのだが、、、と、書いたけれどもサービス、ソフトウェア等は、PL法の対象にならないでしたね。うまいね!英会話教室。コレも一種の法律の抜け道を上手に利用した商売だ。

と、散々扱き下ろしてしまったが(間違った事を書いているとも思っていない)、僕は英語が嫌いだ。勿論、喋れるけれどもこの無味乾燥で味気無い言語が嫌いだ。

嫌いになった理由は勿論、幾つかある。

まず、(特に)アメリカ人の「英語は何処でも通用する。だから俺達は他言語を覚える必要が無い」という理論だ。実際、何年もCISに住んでいるにも関わらず現地語もロシア語も喋れないというアメリカ人には沢山会った。正確に書けば、「殆どがそんなアメリカ人ばかり」だった。しかも、信じられない事に2年もアルメニアに住んでいる赤十字職員や外交官等は挨拶言葉さえも喋れない有様だった。その事を恥じている人なんて当然居ない。

世界各国にしゃしゃり出てきて、他国の文化的背景や歴史的背景を考慮する事等は決してなく我が物顔で他国に入り込み、バルカンや中東を一層の混乱に叩き落としたアメリカ外交の根本にはこんなアメリカ人の卓越した語学習得能力の「低さ」からくるものではないのだろうか?イラクが混乱するのも当然と言えば当然だ。そんなアメリカが統治しているのだから。

今でも、社会主義を頑なに信じている人達(?)は概してアメリカやアメリカ人に懐疑的だ。喋れるけれども、英語を喋りたがらないロシア人には何人か会った事がある。ジェフリー・サックスというユダヤ系アメリカ人に完膚なきまでに経済を叩き壊された怨念なのだろうか?
敵国に来たクセに、半ズボンでフラフラと歩き回っているからだろうか?
自国の女を金で連れ回すからだろうか?ロシア語を学ぼうともしないからだろうか?

そうそう、アルメニアのロシア大使館でヴィザの受け取りで混乱した列を待っていた時の事。
後からやってきたアメリカ人の観光客数人が列を見て、次のような事を言った。

「君達の先頭は誰かな?もし、その先頭の人が僕らに順番を譲ってくれたら10ドルをプレゼントしよう!」

聞いた瞬間、思いっきり大笑いした。並んでいるアルメニア人は何を言われているのか分からずにポカーンとしていた。親切に訳してあげた所、ある者は怒り出して「サッサとアルメニアから出て行け!」と言い、またある者は「10ドルだってさ。100ドルならまだしも!」等と笑いながら冗談を飛ばしていた。
雰囲気が即座に悪くなった事くらいは幾ら鈍感なアメリカ人でも理解出来たらしい。足早に去って行った。コレは全て事実である。

このアメリカ人の無神経さ加減が嫌いだ、というのも大きな理由だがもっと大きな理由は、僕に向かって英語で話し掛けてくる日本人がイヤだ!というのがある。コレはとってもイヤだ。つい最近も、英語で日本人に話し掛けられた。僕が日本人だと分かっているにも関わらず。しかも、日本で。僕は典型的なバタ臭い「日本人ズラ」であるにも関わらず。そんなに英語が得意な自分をアピールしたいのだろうか?と、性格の悪い自分はついつい勘繰ってしまう。

ロシア語を喋っていても一生懸命に英語で話し掛けてくるアルメニア人にも沢山会った。アルメニア人も反射的に外国人を見ると、知っている限りの英単語を総動員して英語で話し掛けて来る。彼等にとっては、絶対にロシア語の方が英語よりも得意なハズだ。しかし、英語パフォーマンスを聞かされる。今のアルメニアも日本同様に重度の「英語病」を患っているらしい。
英語よりも、もっと勉強しなくてはならないものがアルメニア人にはあると思うのだが。

それは、「アルメニア語」だ。

読み書きが出来ない人が多過ぎる。アルメニアで生まれたのであれば、キチンと「アルメニア語」を書けるようになる事こそ今のアルメニア、アルメニア人にとっては大切な事ではないのだろうか?

「アルメニア語は難しいんだ。英語は26文字、ロシア語は33文字。しかし、アルメニア語は39文字もあるんだ。だから読み書きが出来なくても仕方が無い」

こう言うアルメニア人は多い。しかも、本気で言っている。
日本人に向かって「文字が多くて難しい」と言っている所に絶望的な悲劇がある。


語学に王道は無いのだ。毎日、毎日、地道にコツコツと続けるしかない。「努力に比例する」という点では、万人に平等な学問であり能力差はそれほど関係無い。つまり、「努力にのみ比例する」のだから「教材に対する投資金額に比例する」ワケではないのだ。自分に合った勉強法を自ら編み出して、無理無く続ける事が大切だと思う。日本人は教材用テープを沢山持っていると思う。最近は、CD付きの書籍も沢山有る。それを正しい発音で口に出して読んでいれば、その内に効果は出ると思う。但し、個人差はあるけれども。

個人差なんて気にする必要は無いと思う。僕は、どちらかというと飲み込みが遅い方だ。しかし、最終的には同じゴールをくぐれるのなら時間がかかってもよいではないか?焦って無理に人のペースに合わせようとすると、楽しいハズの勉強がスグにつまらなくなる。

その昔、「寝ている間に学習し、朝起きたら英語がスラスラと出てくる」といったカセットテープレコーダーが内臓された「睡眠学習枕」が売っていた事を思い出した。寝ていて言葉が身に付くはずがナイ!普通の人は、そう思うハズ。

が、今の日本には「睡眠学習枕」と大差ない「学習教材」が沢山売っている。「学習教材」だけではなく、冷静に考えればおかしなモノがテレビでもたぁーくさんッ宣伝している。まぁ、テレビで宣伝しているモノなんて90%以上が生活に必要の無いものだけれども。黙っていても売れるモノなら、ワザワザ高い広告宣伝費なんて出さないワケだし。

僕なら、1冊のテキストをしつこい位に何度も何度もやる!それこそ、ボロボロになるまで。自分の性格は良く分かる。僕は、何冊も平行して参考書を使い分けれるほど器用な性格ではない。それと、間違っても良いからとにかく喋る事が大切。喋らずに、何の為に語学するのだろうか?

まず文法から勉強しようとする日本人が、どうして挫折するのかも分かる。文法なんて壁にぶつかってから文法書でも開く、それくらいの軽い気持ちで良いと思う。いずれ文法は避けて通れないから、行き詰まった時に勉強すれば良いのではないだろうか?

と、いうのが僕の「私的・語学学習法」。異論があったらお聞かせ下さい。


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