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(9) アルメニアの経済について

実際に住んでみて、まず最初に感じる事が経済状況がかなり悪くて一体どうやって生活しているのか分からない人達が多いという事です。日本の外務省のホームページを見るとアルメニアは99年、

一人当たりGNP 490ドル(99年:世銀)、
失業者数 11.5%(99年12月末現在:CIS統計委員会)

「平均的なアルメニア人の月収が大体日本円で5,000円くらいで、就業可能人口のおよそ10人に1人は失業者である。」
という事ですが、果たして本当にそうだろうか?と、思わず首を傾げてしまいたくなります。

世界中、何処も失業率の統計の取り方や基準が違うので思いっきり「このデータは間違ってる!」とも言えないのですが、友達だの知り合いが増えると、とにかく本当に仕事をしていない人が多いです。多過ぎるかもしれない!!!

誰に聞いても、「アルメニアの失業率は50%はある」と言いますし、人によっては「イェレヴァンがこんななんだから、他の地域も考慮すると70%くらいの失業率は絶対にある!」と言い切る人もいたし、、、
日本の基準を参考にすれば、確かに50%はあるかもしれないです。因みに地震で木っ端微塵に壊れた街、スピタクの失業率は100%だとスピタク地震を生き延びて今でもスピタクに住んでるオジサンが言ってました。

例えば、この国の年金は約7ドルです。
アパートが自己所有であったとしても、7ドルでどうやって暮らせと言うのでしょうか?光熱費や食費の事も考慮すると「サッサと死んでくれ!」とアルメニア政府が言ってるかのようですね。

確かにロシア同様、闇経済や表に出てこない経済(例えばダーチャ)もある事はあるのですが、しかし、旧ソヴィエト構成国の中では最小の山だらけの国だから、皆が皆ダーチャを持てるワケじゃあないです。

が、そんな経済状況なのにも関わらずマーケットは毎日人で賑わっているし、繁盛しているレストランは客で溢れていたりもします。(実際はマーケットでただ見ているだけだったり、レストランでも飲み物しか頼んでいない人が殆どなのですが、、、)

全ての旧共産主義国同様、アルメニアも完璧に経済破綻していると聞いていたにも関わらず、初めて来た時にまず一番最初に目に付いたのが女性の服装が非常にお洒落である!しかも、結構お金もかかっていそうだ!という事でした。

不思議ですねぇ?個人の経済状況はトコトンまでマズイ状況なのにどうして新しい服を買えたり、レストランが満員だったりするのでしょうか?
これは後述しますが、日本人にはチョット理解出来ないお金の遣い方をアルメニア人はするので、一見かなり困窮しているように見えても彼等にしてみれば「楽じゃあないケド、元々がソヴィエトだったから苦とも思わない」ってなモンかもしれないです。

さてどうして、そんな国なのにこうした贅沢が出来てしまうのでしょうか?

これにはやはり住んでみないと理解出来ない事情があるようです。

大体のアルメニア人は同じ服を4年、5年ととにかく徹底的に着倒すそうです。
しかも、コチラの人はとにかくアイロン好き!チョットでも皺がよってれば、すぐさまアイロン。パンツだろうが、靴下だろうが何にでもアイロンをかけます。

コチラの女性は決して多くはないのですが、自分で布を買いに行って自分自身で服を作る人も居るようです。

それと、住んでいて気が付いたのですがとにかくコッチの人は「見栄っ張り」です。例えメシを食わなくてもいい服だけは買うゾ!という感じの人が多いです。実際、僕に借金してまで新品のコートを買ってる人も居たくらいでした。勿論、安くて見栄えのしないような服ではなく、高くって見たらスグに「あ!高そうだ!」という服であればある程、良いらしいです。

そんなワケでコチラの人はアクセサリーなどに関しても、とにかく遠くから見てもハッキリと目立つデカいものが好きなようです。コッチではやたらとデカい指輪やらネックレスばかりが売られています。

宝石類の価格は日本のソレに比べればかなり安いので、家族のお土産に買って帰ろうと思った事は何度もあるのですが、アルメニアで売られている指輪はまるで「マフィア御用達!」みたいなゴッツくてデザインがイビツなのが多いし、ネックレスも「クレオパトラ様専用」といわんばかりのデザインが多いからどうしても二の足を踏んでしまうのですが、、、

どうにもこの辺のメンタリティーが理解出来ないのですが、コチラで友達になった日本人のA氏(仮名)が非常に面白い仮説を立てていました。

「ほら、アルメニア人もユダヤ人と同様に迫害を受けて自分の国から外国に逃れていったりしてるだろう?その時に、ユダヤ人はダイヤモンドや金みたいに何処に行ってもお金に換えられる動産を持って逃げたというじゃないか!きっと、アルメニア人の場合は服なんだよ。だから彼らは多少無理をしてでも見栄えのする高い服を買おうとするんじゃないかな?きっと、彼らの自己防衛の為の本能的な行動なんじゃないかな?」と、、、

コレを聞いた時は、「ハー!なるほどねぇー!!!」と妙に感心してしまったのですが、数日後、この事をアルメニア人の友達に話してみたら「単に見栄っ張りなだけよ!」と、にべもなく完全に否定されてしまいました。

何人かのアルメニア人にこの事を聞いてみたのですが、結構この高級志向を迷惑に思っているアルメニア人は多いようです。当たり前ですよね。1ヶ月に平均して$40しか稼げないのに周りが何やら新しい服を買っていると自分も何か新しい服を買わないとマズイみたいな空気に晒されるのは、、、なんかこの辺は日本っぽくもある。

確かに、アパートも一軒家もロシアやウクライナと比較のしようもない程にくたびれているし、エレベーターも今では動かないものが殆どだし、この国に3日も居れば、実際に経済が破綻しているのはイヤでも理解出来てしまいます。

でも、身の回だけでも小ギレイにしようとする健気なアルメニア女性はなんとなく好感が持てますね。出来る範囲で(結構無理して背伸びしている人も沢山居ますが)明るく振舞おうとするのはかわいらしいというか、健気というか、、、

こんなワケで、コチラの人は相手の服装でその人の価値を判断したり値踏みしたりするらしいです。
就職の時の面接では、持っている服の中で一番高価で見栄えのする服を季節お構い無しに着ていくと言っていました。無い時は友達に借りたり、親戚の家に借りに行ったりするそうです。
(勿論、皆じゃないだろうし汚い格好の人も居る事は居る)

旅行者の皆さん、アルメニアで半ズボンで歩き回ったり長髪だったりすると一斉に痛いほどの視線が向けられますよー。ですがそれは決して軽蔑の視線じゃありません!
アルメニア人は日本人と似た所があって「右に習え!」「皆がそうしているからじゃあ、俺も!私も!」という所が大いにあるから異質なものを見ると非常にビックラこいてしまうようです。

イェレヴァンあたりならまだ平気かもしれませんが、ほかの地域や田舎の方に行くと分別の無いガキンチョにからかわれる事必至です!

まぁ、ブランド物を着込んでアルメニアに来るのもどうかと思いますが、普通の格好をしていれば特に問題ないです。それ以前に「東洋人」だというだけで目立ってしまいますから、、、

節約するところはトコトン節約して、服だの靴だの人の目に付くモノには思いっきりお金をかけるこの「アルメニア的一点豪華主義」。なんだかんだいっても、この国なりに経済は循環しているようです。

コチラの人はとにかく値段にだけはシビアですよー。


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